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米国株式の長期投資が前提。S&P500連動ETFを守りの資産(コア)とした、攻めのコア・サテライト投資法

米国株式の長期投資が前提。S&P500連動ETFを守りの資産(コア)とした、攻めのコア・サテライト投資法

コア・サテライト投資とは、安定的に運用する「コア」の部分と積極的に運用する「サテライト」の部分を分けて、リスクをマネージメントする投資戦略のひとつです。この記事では、S&P500に連動したETFを「コア」とした「攻めのコア・サテライト投資」について紹介します。
著者も実践している投資法で、長期投資であれば、安定して、より高いリターンを狙える期待が高い投資法だと考えます。

株式投資はリスクを伴います。十分にリスクを考慮したうえで、ご自身の判断で投資するようにお願い致します。

結論

コア・サテライト投資はコアとサテライトの比率を調整し、リスクをマネージメントする投資戦略のひとつ。
「コア」をS&P500に連動したETF、「サテライト」を米国個別銘柄で構成することで、一般的なコア・サテライト投資よりも「攻めのコア・サテライト投資」となる。自分のリスク許容度に応じて、「サテライト」の比率を徐々に大きくしていくことで、安定させながら、より大きなリターンが将来的に狙える期待が高い。

コア・サテライト戦略

コア・サテライト投資はコアを守りの資産(ローリスク)、サテライトを攻めの資産(ハイリスク)とし、そのコアとサテライトの比率を調整することで、リスクをマネージメントする投資戦略のひとつです。一般的にコア部分は価格変動幅の小さい安全性を重視した金融商品、サテライト部分は価格変動が大きい収益性を重視した金融商品が選択されます。自分のリスク許容度により、多少の比率調整は必要と思いますが、世界最大級の投資信託の運用会社であるブラックロック社が推奨している比率はコア70%、サテライト30%です。

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しかし、コア部分に安全性を重視しすぎた金融商品を選択してしまうと、リターンも少なくなってしまいます。そこで、本ブログでは度々、米国株式を長期投資すれば、将来的に大きなリターンが得られる期待が大きいと紹介してきました。だとすれば、S&P500に連動したETFをこのコア部分に選択するのはいかがでしょうか?S&P500はリーマンショックやコロナショックの金融危機があったにも関わらず、史上最高値を更新し続けています。また、今後、10年、20年先、米国経済の成長は疑いがなく、コア部分を債権、不動産、コモディティなどの資産クラスに分散する必要はないと私は考えます。実際にS&P500とTOPIX(東証株価指数)の推移を比較してみると、S&P500はTOPIXを大きく上回っており、右肩上がりの成長を続けています。また、S&P500の30年、年率平均リターンは約10%であり、TOPIXの2.8%を大きく上回っています(2022年4月末時点)。

出所:Investing.comより著者作成。1992年を基準(100)として、米国S&P500とTOPIX(東証株価指数)の推移を比較
出所:Investing.comより著者作成。1992年を年初来とした、米国S&P500とTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンス実績

したがって、著者はS&P500のような米国の株式市場全体の動向を反映して動いている株価インデックスをコアに、個別銘柄株式や高い成長が期待できるテーマと連動するETFをサテライトとした、S&P500のリターンに対して、プラスαのリターンをさらに狙いにいく、合理的な「攻めのコア・サテライト投資」をおすすめします。

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S&P500連動ETFを守りの資産(コア)とした、攻めのコア・サテライト投資法

攻めのコア・サテライト投資法のコアの比率はどの程度が適切でしょうか?答えは誰にもわかりません。コアの比率は各人のリスク許容度により異なります。よって、投資初心者の方はコア比率を90%、サテライト比率を10%程度として、リスクは控えめにしておきましょう。そして、自分のリスク許容度との兼ね合いを見極めつつ、サテライト比率を少しずつ増加させていきましょう。もちろん、コア部分に「つみたてNISA」、「iDeCo」の投資信託を含めてかまいません。むしろ、「つみたてNISA」、「iDeCo」はフルに活用してください。「つみたてNISA」、「iDeCo」へ投資してなお、余剰資金があればS&P500連動ETFへの追加投資をしていきましょう。

したがって、コア部分の投資優先順位は「つみたてNISA」、「iDeCo」、S&P50連動ETFの順です。サテライト部分への追加投資の優先順位は最後です。また、サテライト部分に米国の個別銘柄株式を選択した場合は最低でも5銘柄、できれば10銘柄、管理する余裕があれば20銘柄に分散することをおすすめします。私たちの日常生活に馴染みのある10銘柄の米国個別銘柄とTOPIXを比較するだけでも、高リターンが期待できることが下のグラフからわかると思います。したがって、米国個別銘柄を購入する際は企業分析をしっかりしてから購入するようにしてください。当ブログでは長期投資で後悔しにくい鉄則5選を紹介しています。

出所:Investing.comより著者作成。1992年を基準(100)として、米国個別10銘柄とTOPIX(東証株価指数)の推移を比較
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まとめ

いかがだったでしょうか。「攻めのコア・サテライト投資」は著者も実践している投資法で、長期投資であれば、安定して、より高いリターンを狙える期待が高い投資法だと考えます。今後、米国経済は日本経済よりも大きく成長する見込みで、S&P500をコアとした、「攻めのコア・サテライト投資法」は合理的な投資法だと思います。

  • この記事を書いた人

Mofupichi (もふぴち)

30代会社員。 資産運用の興味からブログ開設。 ビジネスに役立つスキル(英会話など)や生活を豊かにできるようなノウハウを発信。

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