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[2022年4月] 定期自動買付サービスにおすすめ!買付手数料無料の米国上場投資信託 (ETF)

定期自動買付サービス

上場投資信託(ETF)は証券取引所でリアルタイム市場価格で売買する商品であるため、上場投資信託の購入金額は株数(口数)で決定されます。よって、投資信託のように購入金額を一定にして定期的に買い付けることは基本的にできません。しかし、近年、各証券会社で米国株式 / 上場投資信託(ETF)の購入金額の上限を設定しておけば、その上限内で米国株式 / ETFを定期的に買い付けてくれるサービスが普及してきています。今回は米国株式 / ETF定期自動買付サービスとそのサービスにおすすめの米国上場投資信託(ETF)を紹介します。

株式投資はリスクを伴います。十分にリスクを考慮したうえで、ご自身の判断で投資するようにお願い致します。

もふぴち

米国株式 / ETF定期自動買付サービスは全ての証券会社で利用できるの?

定期自動買付サービスは一部の証券会社で利用できるよ。
ノーロード・ファンド(上場投資信託)を定期自動買付することで、積立投資のような運用がさらにお得にできるよ!

やるぴち

結論

米国株式 / ETF 定期自動積立サービスの定期自動買付サービスは一部の証券会社で利用できる。
買付手数料無料のノーロード・ファンド(上場投資信託)を定期自動買付することで、積立投資のような運用がさらにお得にできる
投資初心者におすすめのノーロード・ファンドは基準価格が低いVTがおすすめ(少額から始められる)

米国株式 / ETF 定期自動積立サービスとは?

米国株式 / ETF 定期自動積立サービスは銘柄毎に指定した設定内容を基に、「設定株数」、または「設定金額以内の単元株」を定期的に買付するサービスのことです。
大手ネット証券では、下記の3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)が米国株式 / ETF定期自動積立サービスに対応しています。
「定期買付サービス」は無料で利用できますが、取引手数料は発生するので留意してください。

  SBI証券 マネックス証券 楽天証券
株数指定
1株以上、1株単位 - 1株単位
金額指定 外貨決済(1セント単位)
円貨決済(1円以上、1円単位)

最低設定金額
(100.00米ドル)

 外貨決済(1セント単位)
円貨決済(1円以上、1円単位)
取引手数料 (米国株式 / ETF) 約定代金の0.495%

約定代金の0.495%

約定代金の0.495%
日付指定 定期買付サービス(毎月買付)
配当金再投資サービス - -

買付手数料無料の米国上場投資信託 (ETF)とは?

各証券会社は米国上場投資信託(ETF)への投資を応援するため、米国ETFの一部銘柄を対象として、米国ETF買付手数料無料プログラム / サービスを発表しています。
人気を誇るバンガード社をはじめとする人気の米国ETFの一部が対象となっているほか、定期自動買付サービスの利用に申請などは必要なく、無料で利用できるため、 対象銘柄に購入希望銘柄がある方はぜひとも活用して欲しいサービスです。
各証券会社は定期的に対象銘柄の変更を発表しているため、今まで対象になっていた銘柄が対象外になる可能性があります。
対象銘柄の変更情報は定期的にチェックすることをおすすめします。

米国上場投資信託 (ETF)のトータルコストの検討方法

米国ETFの買付手数料が無料だったとしても、信託報酬、信託財産留保額のコストが高いとトータルコストは高くなる場合があります。
金融商品のトータルコストは購入 / 保有 / 分配 / 売却コストの総和で概算することができます。
したがって、トータルコスト = 購入コスト + (保有コスト+分配コスト) × 保有期間 + 売却コストで概算することをおすすめします。
保有 / 分配コストは保有期間中に継続的にかかるコストであるため、保有期間に応じて計算する必要があります。
長期投資家にとっては、購入や売却のコストが高くても保有時のコストが低いことが重要となるでしょう。

トータルコスト 米国上場投資信託(ETF)
購入コスト 為替スプレッド
ETFスプレッド
ETFの売買手数料
保有コスト 経費率 (信託報酬、税金など)
分配コスト 米国源泉徴収税 (分配金)
為替スプレッド
国内課税
売却コスト 為替スプレッド
ETFスプレッド
ETFの売買手数料
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買付手数料無料の米国上場投資信託 (ETF) 対象銘柄

各証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)の米国ETF買付手数料無料の対象銘柄を紹介します。
各証券会社で米国上場投資信託(ETF)対象銘柄が異なることがわかります。
この中で3社とも買付手数料を無料にしている銘柄はバンガード社のVT / VOO / VTIです。
これら3つの銘柄は経費率が低く、人気が高いETFです。

カテゴリ TICKER 銘柄名 特徴 ベンチマーク
(連動指数)
経費率 分配利回り SBI証券 楽天証券 マネックス証券
株式 VT

バンガード
トータル ワールド ストックETF

全世界の先進国株式市場及び新興国市場へ幅広く投資 FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス 0.07% 1.97%
株式 VOO バンガード
S&P 500 ETF
バンガード社が提供するS&P500 指数に連動 S&P500指数 0.03% 1.38%
株式 VTI バンガード
トータルストックマーケットETF
大型株から中小型株まで米国株式市場の投資可能銘柄ほぼ100% CRSP USトータル・マーケット・インデックス 0.03% 1.35%
株式 QQQ インベスコ トラスト シリーズ1 ETF GAFAMやテスラを中心とした大型ハイテク株 NASDAQ100 0.20% 0.50% -
株式 SPYD SPDRポートフォリオS&P 500
高配当株式ETF
S&P500指数の採用銘柄のうち、原則として配当利回りが上位80銘柄 S&P500指数 0.07% 3.70% -
株式 VGT バンガード
米国情報技術セクター ETF
米国株式市場の情報技術セクター銘柄 情報技術セクターの大型株(50%)、中型株、小型株で構成 0.10% 0.74% -
株式 EPI ウィズダムツリー
インド株収益ファンド
インドを代表するインフラや住宅金融株に投資 ウィズダムツリー・インド・アーニングス・インデックス 0.84% 1.25% -
債券 AGG iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF 米国の国債、政府関連債、社債、MBS、ABS、およびCMBSに投資 米国の投資適格債券市場全体に分散投資 0.03% 1.77% -
GLDM SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト 現物の金地金に裏付けられており、小口から金への投資が可能 LBMA(ロンドン貴金属市場協会)の金現物の値動きに連動 0.10% 0.00% -
不動産 IYR iシェアーズ 米国不動産 ETF 米国の不動産セクター銘柄に投資 米国のREIT(不動産投資信託)に分散投資 0.41% 2.36% -
株式 IVV iシェアーズ S&P 500 ETF BlackRock社が提供するS&P500指数への連動を目指しているETF S&P500指数 0.03% 1.32% - -
株式 SPY SPDR S&P 500 ETF トラスト 米国初のETFでS&P500 指数に連動 S&P500指数 0.09% 1.31% -
株式 DHS ウィズダムツリー
米国株高配当ファンド
一定程度の規模を持つ、配当利回りが上位30%以上の企業 ウィズダムツリー・エクイティ・インカム・インデックス 0.38% 2.70% - -
株式 DLN ウィズダムツリー
米国大型株配当ファンド
米国市場において配当ありの大型株を投資対象 ウィズダムツリー 米国大型株配当インデックス 0.28% 3.33% - -
株式 DGRW ウィズダムツリー
米国株クオリティ配当成長
米国株式市場の成長特性を持つ配当金を支払う大型企業 (連続増配) ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長インデックス 0.28% 1.82% - -
不動産 RWR SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF USセレクトREIT指数に連動し、商業用不動産等のREITに投資 Dow Jones U.S. Select REIT Index 0.25% 2.58% - -
株式 AIQ グローバルX AIビッグデータ ETF 人工知能(AI)テクノロジー開発企業へ投資 Indxx・人工知能&ビッグデータ・インデックス 0.68% 0.20% - -
株式 FINX グローバルX フィンテックETF 金融技術の最先端にある企業へ投資 Indxx・グローバル・フィンテック・セマティック・インデックス 0.68% 7.33% - -
株式 GNOM グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF ゲノム編集/医療治療/科学、バイオテクノロジー分野等の企業に投資 ソラクティブ・ゲノミクス・インデックス 0.50% 0.05% - -

人気が高いノーロード・ファンド (上場投資信託 : ETF)

複数ある投資対象のうち、特に人気の高いバンガード社のETFである、VOO / VTI / VTについて紹介します。
これら3つのETFは経費率が安く、設定日以降、長期的に見ると基準価額が右肩上がりのため、長期投資に魅力的なETFです。
VOOとVTIは全米株式、VTは全世界株式に投資できる米国ETFです。

VOOとVTIは全米株式の構成銘柄がほぼ同じなので、同じ値動きをしていることがわかります。
VOOとVTIはどちらを購入しても大きな差はありません。VOOは全米株式の大型株、VTIは全米株式の大型株でなく、中型株・小型株が含まれています。よって、小型株などの成長銘柄の恩恵を受けたい方はVTI、大型株だけで十分という人はVOOがおすすめです。
一方、VTは全世界株式が構成銘柄のため、分散投資が働き、VOO/VTIよりも価格変動幅が若干緩やかで、VOO/VTIよりもリスクを抑えた分、リターンも若干低いです。
しかし、VTは基準価格が低いのでVOO/VTIよりもVTの方が少額から購入することが可能で、分配金で追加購入しやすいため、VTの方が複利効果を活かせるメリットがあります。
これら3つのETFの内、どれを購入しても良いですが、投資初心者である方は少額から購入できるVTをおすすめします。

参考:Google Finance
TICKER VOO VTI VT
運用会社 ザ・バンガード・グループ・インク ザ・バンガード・グループ・インク ザ・バンガード・グループ・インク
ETF名 バンガード・S&P 500 バンガード・トータル・ストック・マーケット バンガード・トータル・ワールド・ストック
分類 先進国株式(地域・単一国) 先進国株式(地域・単一国) 先進国株式(グローバル)
国籍 米国 米国 米国
通貨 米ドル 米ドル 米ドル
市場 NYSE Arca NYSE Arca NYSE Arca
インデックス名 S&P 500指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
設定日 2010/9/7 2001/5/24 2008/6/24
信託報酬 0.03% 0.03% 0.08%
純資産総額 295,092百万 294,477百万 25,991百万
月間出来高 13,721万株 10,820万株 7,225万株
市場価格リターン1年 15.52% 11.58% 6.11%
市場価格リターン3年 18.91% 18.15% 13.79%
市場価格リターン5年 15.96% 15.37% 11.59%
市場価格リターン10年 14.61% 14.25% 10.20%
標準偏差3年 17.77% 18.47% 17.57%
標準偏差5年 15.78% 16.36% 15.44%
シャープレシオ3年 1.03 0.96 0.78
シャープレシオ5年 0.95 0.89 0.72
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まとめ

いかがだったでしょうか。米国株式 / ETF 定期自動積立サービスの定期自動買付サービスは大手ネット証券では、SBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社が対応しています。また、買付手数料無料のノーロード・ファンド(上場投資信託)を定期自動買付することで、積立投資のような運用がさらにお得にできるため、米国株式 / ETF 定期自動積立サービスの定期自動買付サービスと買付手数料無料のノーロード・ファンド(上場投資信託)を組み合わせ、長期投資のポートフォリオを構築することをおすすめします。

  • この記事を書いた人

Mofupichi (もふぴち)

30代会社員。 資産運用の興味からブログ開設。 ビジネスに役立つスキル(英会話など)や生活を豊かにできるようなノウハウを発信。

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